【専門家監修】冬おすすめのハーブティーとは!?からだを温めてリフレッシュ効果があるハーブと淹れ方伝授。
ハーブティーを飲んでからだを温める人も多いのではないでしょうか?
ハーブにはたくさんの種類があるため、目的に応じたものを選ぶことが大切です。
そこで、今回はからだを温めるためにおすすめのハーブティーや、おいしい淹れ方、そしておすすめの漢方薬をご紹介します。
冬にハーブティーをおすすめする理由

そんな冬にこそ、からだを温める効果やリラックス効果などさまざまな効果を持つハーブを用いたハーブティーがおすすめです。
一方で、ハーブにはたくさんの種類があり、目的に応じたハーブティーを選ぶことが大切です。
味や香りに加えて、ハーブの効果を意識しながらハーブティーを選んでみてください。
からだを温めるおすすめハーブティー

ここでは、からだを温めるのにおすすめのハーブティーを3つご紹介します。
カモミール
カモミールはりんごのような香りがあり、からだを温める作用や心を穏やかにする効果が期待されます。
冷えや腹痛、風邪、不眠症などに悩んでいる人におすすめです。
苦味が苦手な人は、ミルクティーにすると飲みやすくなります。
ジンジャー
生姜はからだを温めるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
ジンジャーは、血行をよくしてからだを温めるだけでなく、免疫力を高める効果もあり寒い冬におすすめのハーブです。
また、ジンジャーにはちみつを加えて飲むことで、よりからだが温まります。
ジンジャーには吐き気を抑える効果もあります。
乗り物酔いに悩んでいる人は、旅行や帰省などの長距離移動の際のお供にもおすすめです。
オレンジピール
爽やかでフルーティーな香りが特徴で、ハーブティーが初めての人にも飲みやすい種類です。
オレンジピールには血流を活発にする作用があるため、からだを温めることができます。
また、胃腸の働きを整える効果やリラックス効果もあるため、食欲が低下していたり気持ちが落ち込んだりしている人にもおすすめです。
よりおいしくハーブティーを淹れる方法

ハーブティーをおいしく淹れる手順は以下の通りです。
- ティーカップとティーポットをお湯で温める
- お湯を捨てティーポットにハーブを入れる
- 沸騰させたお湯を注ぐ
- ふたをして蒸らす
- 温めておいたティーカップに注ぐ
蒸らす時間はハーブによって異なるため、事前に確認しましょう。
からだを温めるには漢方薬もおすすめ

漢方薬のなかには「冷え」に効果が認められているものもあり、実際に内科や婦人科などの病院でも処方されています。
からだの冷えは、偏った食生活によるエネルギー源不足や、ストレスで自律神経が乱れることによる血行不良などが原因と考えられます。
からだの冷え対策には、「エネルギーの巡りをよくする」「血液を補い血行を促進する」などの作用をもつ漢方薬を選びましょう。
漢方薬は、自然にある植物や鉱物などの生薬を組み合わせて作られており、西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。
また、漢方薬は根本からの改善を得意としているので、冷えにくい体質を目指すことができます。
飲むだけでいいので、忙しい人も手軽に始められるのがうれしいポイントです。
からだを温めるのにおすすめの漢方薬を2つご紹介します。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
冷えによる頭痛や腰痛、月経痛にも用いられます。
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
手足の冷えのほか、貧血、食欲不振などの改善に働きかけます。
ハーブティーで寒い冬を楽しもう!
からだを温めることで、頭痛や気分の落ち込みなどさまざまな不調を軽減できるかもしれません。
ぜひお気に入りのハーブティーを見つけて、冬の寒さも楽しんでくださいね。
<この記事を書いた人>
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。
現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。