「餅は太る」はウソ?太ると誤解されている食べ物一覧
たしかに食べ過ぎはよくありませんが、食べたからといって肥満に直結するような食べ物ではありません。
この世には、餅のように「摂取すると太る」と誤解されている食べ物がたくさんあるので、今回はその一部を紹介します。
「餅は太る」の真相
ただし、食べすぎると太る可能性はあるので、食べ方や食べる量には注意が必要です。
餅のカロリーは100gあたり223kcal、糖質量は50.8gに対し、白米のカロリーは100gあたり168kcal、糖質量は35.6gなので、白米のほうがヘルシーです。
ただ、白米よりも餅のほうが腹持ちがいいため、間食予防や次の食事の食べすぎ予防にはなるでしょう。
このように、餅のカロリーや糖質量は白米よりも少し高いくらいで、大きな差があるわけではありません。
加えて、味付けで糖質を足したり、量を食べすぎたりしなければ、腹持ちのよさという点で白米よりもダイエットに役立つ可能性がある食べ物といえるのです。
なぜ「餅は太る」と誤解されたのか
あくまで推測ですが、次のような原因があると考えられます。
- 食べすぎてしまう
- 血糖値が上がりやすい
- 高カロリーなレシピが多い
そのため、ついつい食べすぎてしまったり高カロリーな食べ方になったりして「太る」と思われるようになったと推測されます。
また、糖質が高いことから「血糖値が上がりやすく太りやすい」というイメージを持ちやすい食べ物であることも、太りやすいと勘違いされる原因のひとつでしょう。
実は太らない? 誤解されている食材4つ
米
また、米のなかでも玄米は、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なうえに腹持ちがいいため、食べ方次第では十分に摂取カロリーを抑えられます。
さらに、米を主食にした和食は、油をそれほど使わず脂質の摂取量を抑えられることもあり、太りにくいです。
砂糖
体内に入るとブドウ糖として吸収され、脳を含む全身のエネルギー源として活用される調味料であり、決して摂取するから太るというものではありません。
砂糖で太るとすれば、過剰摂取と運動不足が原因です。
適切な量を摂り、運動でブドウ糖をうまくエネルギー変換できれば太ることはありません。
牛乳
「脂肪分が高く太る」と勘違いしている方もいるようですが、過剰摂取しなければ肥満になることはないので心配はいりません。
牛乳は、カルシウムをはじめとするミネラル類、ビタミン類、たんぱく質、脂質、炭水化物といった各種の栄養素をバランスよく取れる飲み物ですので、毎日コップ1杯程度摂取することをおすすめします。
果物
たしかに、果糖を摂りすぎるとインスリン分泌が促され、糖が脂肪に変換されるので太りやすくなるのは事実です。
適正量を守って食べるのであれば、果物により過剰に太ることを心配する必要はありません。
太りにくいからだ作りには漢方薬の併用もおすすめ
漢方薬は肥満改善に加えて、太りにくい体質へと導いてくれます。
たとえば、水太りやむくみが気になる方は、水分代謝を上げる漢方薬を飲むことでむくみにくい体質への改善が可能です。
すでに脂肪の蓄積が気になっている方であれば、脂質代謝を上げて食べ過ぎによる肥満状態を改善しつつ、体脂肪がたまりにくい体質にすることができます。
ダイエットをサポートしてくれる代表的な漢方薬には、下記があります。
<年末年始太り対策におすすめの漢方薬>
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
余分な老廃物の排泄をしやすくし、代謝を上げて脂肪燃焼を促す効果が期待できます。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
胃腸の働きを高め、余分な水(すい)の排出を促すことで水太りやむくみを解消します。
大柴胡湯(だいさいことう)
胸部(胆のう、膵臓、肝臓)の熱を取り除き、働きを整えることで脂肪代謝を促します。
必ず漢方に詳しい医師や薬剤師に相談し、体質を見極めてもらってから使用するようにしましょう。
太らない食材でも食べ方や量は気にしよう!
適切な量であっても肥満につながるケースでは、運動不足や筋力不足などで代謝が下がっていると考えられます。
そのような方は、漢方薬や運動で脂質代謝を上げ、太りにくい体質を目指しましょう。
<この記事を書いた人>
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。