ETERNAL 811 Vol.4 – 赤い羽BLOG

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ETERNAL 811 Vol.4 – 赤い羽BLOG

惜しまれつつも2019年に終了してしまった、エターナルというブランドの定番モデル811第4回目。
エターナルは岡山に本拠を構えていたメーカーが、ジーンズをメインに展開していたブランドで
古き良き時代のアイテムや風合いを再現する様なブランドとは、少しスタンスの違った物作りをし
一般の認知度は決して高くはなかったものの、デニムに激しいタテ落ちが入ることで定評があった。
どうやら元の運営から別会社へ譲渡されるも再建とはならず、残念ながら消滅という流れらしい。

 

初夏の5月ぐらいから汗だくになっていて、8月や9月には表面に塩が吹いてしまっていたりとか
11月上旬まで大体これを履いていたけど、2023年の夏はとにかく暑くて長かったと思う。
不快な臭いはなかったけど見た目が宜しくないので夏に2回、最後にもう1回の計3回洗濯を行い
インディゴの色抜けしにくい桃太郎ジーンズの洗剤を使用し、生地がパリッとなる様に天日干し乾燥。

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これが最近の状態ではあるけど、室内の照明とこの撮影方法だと全体的に濃く映ってしまい
特に膝から下が肉眼で見るのとでは全くの別物という感じになっている。
 

バックスタイルもお尻辺りは比較的近いけど膝裏からは濃く写り、ハチノスはもう少し入っている。
洗濯すると生地の張りが戻るのと、何だか軽くなった感覚があるけど前後の重量はほぼ同じだった。
 

腰回りのヒゲは少しメリハリが付いて来たけど、もうあまり高望みは出来ないというか
元々少ししか履かれていない中古だったとは言え、バキバキにするのは色々と無理があった。
 

一番こだわったのはお尻の部分の色落ちを早めない様に、自宅で過ごす時に履かないこと。
合わせ目のパッカリングが潰れずにしっかりと波打っているのは、気に入っているところ。

 

これは左が2022年秋で右が2023年秋頃までの状態の比較の画像。
画像編集ソフトも変わって撮影の再現が出来ていない上に、2022年の方は乾燥機を使った為
色落ちした部分が青く染まってしまい、右に比べてあまりコントラストが出ていない。
 

2023年はこれを履いて相当汗をかいたし、三回も洗濯したので薄くなっているとは思うけど
表情にメリハリが出た為か、相対的にデニムの色が逆に濃くなった様な印象も受ける。
レザーパッチは防縮加工済の為、経年変化はしにくいものの、この1年で成長した感じはある。
 

これは左が2019年の冬に撮った画像で、そもそもカメラが全く違うので比較は難しいけど
ぼんやりとした青いジーンズに魂が入った様な、そういう迫力のある風合いにも見て取れる。
かなりの期間を費やしてしまったけど、ここまで持って行けたことにはそれなりの満足感はあるし
ジーンズを自分で履いて、太腿の色をここまで落としたことって実はないかもしれない。
ちなみにこの平置きの引きで撮ると、吊るしとは逆で若干淡い&迫力増しになってしまう。
 

元々入っていた大まかなアタリに沿って色落ちしたのも比較すると良く分かる。
洗って縮む→履いて伸びる→洗って縮むを繰り返し、この4年間でウエストは1インチ小さくなった。
それにしても以前のカメラの画質と、肉眼で見た時への再限度の低さに自分でも驚く。
 

ここからはディテールや個人的に美味しいポイントのチェック。
サイドの色落ちも気に入っているところで、この色加減は肉眼で見た感じに近いと思う。
 

腰回りのヒゲは後からある程度加えることが出来たけど、腿の下がりヒゲはほぼ無し。
入らなかった原因は最初から自分で履いていないことと、座った姿勢でいる時間が少ないこと。
それに加えてダイエット(現在も増えない様に節制中)をして体系が変化したこともある。

 

ヴィンテージに勝るとも劣らない、通称「土砂降り」などと言われるコントラストの強いタテ落ちは
デニムの経糸の太さと織りムラ、その露出具合の違いから色落ちに差が生まれるという仕組み。
つまりエターナルのジーンズは履き込みによる色落ちは早いものの、染色はしっかりとしている為
普通に履くだけでコントラストが生まれやすく、週末しか履けない方にもおすすめだったと言える。

 

膝裏には良い感じとは言えないけど、じんわりと入った通称「ハチノス」と呼ばれる色落ち。
エレベーター待ちにスクワットしてみたり、特に洗濯後の屈伸は重なる様に期待を込めて行った。
 

まるでキャタピラーが通った跡や、漢字の「田」の連続の様に並ぶ耳のアタリ。
耳がしっかりと開いていれば、普通に履いて洗うだけで生まれ、色落ちが進むと際立って来る。
全体的な色落ちの育成方針もだけど、とにかく最初の状態や履き込む前の対応が肝心となる。

 

ロールアップをほぼ同じ位置でしていたのでダメージが入っているけど、これはもう固定で履くつもり。
自然に見える裾のアタリは自分で加工したもので、その時から大きく変わっていない気がする。

 

左は1950年代のヴィンテージカバーオールと、右は昨年購入のまだ初々しいTCB50’Sジーンズ。
濃紺デニムと見比べると相当薄くなったし、このカバーオールと合わせても違和感なくなる様にと
そういう色落ちや風合いを目指して履き込み、そこそこのところまでは行けたかなと思う。

 

TCBジーンズの50’Sはエターナル811と交代で、秋から春の汗をかきにくい時期に履き込むことで
皮脂汚れと洗濯回数を抑え、メリハリのある色落ちになる様にじっくりと育ている最中。
サイズもジャストを選んだので、腰回りのヒゲは良い感じになるんじゃないかと期待している。
 

折角なので実際にエターナル811を着用した画像もコーディネートして撮影してみた。
トップスはリーバイスの70年代のコーデュロイGジャン&バズリクソンズのシャンブレーシャツで
GジャンはMサイズにシャンブレーはSサイズ、シャツの着丈が縮んだこともあって丈感が気持ち良い。
ちなみにジーンズは通常31インチのところ、表記34(実寸33)インチの少し落として履いている。
春と秋はこういうスタイルを楽しみたいけど、ぴったりな時期がすぐに終わってしまうのが悲しい。

 

エターナル811はXX的なゆったりシルエットではなく、70年代以降のレギュラーストレートに近い為
普段のジャストより大きめサイズで履くと、エンジニアブーツとのバランスが取りやすくなる。
この8268はシャフトが細い作りなこともあって、ワイルドさを抑えた程良くすっきりとした感じ。
 

この年代の8268は特にベルト位置が低く、座った時のテングは見たくなるポイントでもある。
ロールアップしているのもあるけど、ここまで来れば晴天時にインディゴの色移りはほぼしないかなと
他には8173や8167などの、サンドベージュ系ラフアウトレザーのモデルとの組み合わせがいよいよ解禁。

 

この記事を書く前は今年の夏用ジーンズとして、もう少し色落ちを進める予定だったけど
たぶん今ぐらいの色がこのジーンズのピークな気がしてしまい、変に酷使して履き込むよりも
中濃色を生かしたコーディネートとして、ここから先を楽しむのが良いと思う様になった。
一先ずエターナル811の履き込みはこれで終了して、次の夏は何を履くか悩んでいるところ。

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