弱き者よ、軍手を装備するがよい。さすれば – ロマンというほどでもない

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弱き者よ、軍手を装備するがよい。さすれば – ロマンというほどでもない

弱き者よ、軍手を装備するがよい。汝が軍手を装備する時、その問題は速やかに解決されるであろう。汝の前にある固き蓋が開くのだ。
ということで、握力が弱い人は軍手を持ち歩けばよいと提案するしだいです。ペットボトルの蓋が開けやすくなるので。公私ともに単独行動が多いくせに握力が弱い私は、軍手に助けられたことがあります。
ある日の仕事で、先輩と駅で待ち合わせました。集合時間よりも早めに着いたので水分補給しようと思い、リュックからペットボトル入りの水を取り出しました。そこまではよかったのですが、なんと、ペットボトルの蓋が開けられません。キャップが破損したり変形したりしている様子はないのですが、異常に固くて開けられなかったのです。私の握力が弱すぎるのかもしれませんが、この水は自販機で買った物です。店頭に並ぶ商品よりも頑丈につくってあるのかもしれません。
「なんやこの蓋めっちゃ固いやん。こういう時はハンカチやな」
皮膚が薄い私は、ざらざらした物と肌がこすれるとすぐに擦り傷になってしまいます。なので、何かの蓋を開ける場合は布巾などの布をかけ、布ごと蓋を握って開けます。外出先ではハンカチを使うことにしているのですが、この日はうまくいきませんでした。
「しもた。今日のハンカチ、薄いやつやん」
持ってきたハンカチは薄くて軽く、少し高級な物でした。いつもなら仕事中は100均の紳士用ハンカチを使っているので厚みがあるのですが、この日に限って薄手の婦人用ハンカチしか持っていなかったのです。
「え、どないしよ…」
困りました。一瞬、通りすがりの人に頼んで開けてもらうことも考えましたが、知らない人に開けてもらうのは申し訳ない。それに、他人が開けたペットボトルに口をつけるなんて気持ち悪い。他人に開けてもらうのなら、せめて知り合いがいい。最悪、合流した後で先輩に開けてもらおう。私は決意しましたが、これは最終手段です。他に何か使えそうな物はないか。落ち着いて今日の持ち物を思い出してみます。
「そや、軍手っ」
仕事用リュックには仕事道具一式が入っています。そこには軍手も含まれているのです。軍手なら布製なので肌を守ることができますし、滑り止めがついているので握力の弱さも補えます。私は急いで軍手を取り出して両手に装着し、ペットボトルを握りました。私は左利きですが、ペットボトルの蓋を握るのは右手です。左手に本体、右手に蓋を握った私は、祈りを込めて右手をひねりました。
「頼むから開いてやっ…よっしゃあああ!」
なんとか、自力でペットボトルの蓋を開けられました。これでやっと水を飲むことができます。
「めっちゃ便利やな軍手!  おまけにかっこよくない?」
装着したのは薄手の黒い軍手です。仕事がめちゃくちゃ速い先輩に憧れて買った物でした。わざわざホームセンターで先輩の軍手に似た物を探した覚えがあります。残念ながら黒い軍手を装着しただけでは先輩のようにはなれませんでしたが、スナイパーみたいで格好いいのは事実です。
「黒い軍手めっちゃええやん。あとでブログにしたろ」
感動冷めやらぬ私は軍手の効用を広めたくなり、後日、ブログに書くことにしました。それがこの記事です。薄手の軍手、めっちゃ良いですよ!  いつかあなたも軍手に救われる時が来ることでしょう。だから持ち歩いてください。
握力が弱き者よ、軍手を装備するがよい。さすれば固い蓋を開けられるであろう。
 
以上、軍手をおすすめするエピソードでした。
 
追伸:ビンの蓋が開かない時は、ビンと蓋の間にマイナスドライバーの先端をつっこんでください。テコの原理で力をかければ隙間に空気が入り、開けやすくなります。「ぽんっ」という音がしたら空気が入った合図です。お試しあれ。
 

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