「燃えるドレスを紡いで」を観てきた感想。 – 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

「燃えるドレスを紡いで」を観てきた感想。 – 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

「燃えるドレスを紡いで」を観てきた感想。 – 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

今回は映画館で「燃えるドレスを紡いで」を観てきたので感想になります。上映している映画館が少ない、しかも1日での回数も少ない。もったいない。興味がある方だけご覧ください。

 

 

当ブログで度々取り上げている「サステナブル」というキーワード。

昨年は「ファッション・リイマジン」という映画で取り上げられ、今年は「燃えるドレスを紡いで」で取り上げられているテーマでもあります。

ファッション・リイマジンを観てきた感想。 – 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー

 

難しい問題。儲けるために環境を破壊しているのがファッション業界。服好きというのはある種それに加担している側面があるわけで。真っ当な企業があってもそれをぶち壊すような企業がある。解決なんて出来るのかな?って思ってしまいますね。

難しい。

 

 

「燃えるドレスを紡いで」を観てきた感想。

 

主役はパリコレに作品を発表する日本人デザイナーの中里唯馬氏。

作られた衣服の終着点にとなるアフリカはケニアに行くというドキュメンタリー映画。

 

過去にこちらの記事を紹介したことがあります。行先はほとんど同じなのですが、写真として見るのと映像として見るのではやはり違うと感じました。

衣類回収ボックスの先で起こっていること ケニア・ギコンバの現状を鎌田安里紗がレポート | ELEMINIST(エレミニスト)

 

毎日コンテナで服が運ばれてきて、中古市場はもう一杯。消費が追い付かない、運ばれてくる服のクオリティが低すぎる。結果はほとんどの服がゴミに。

ゴミ捨て場も映像として見ることができるのですが、これがとてつもない、見渡す限りゴミの山。そこでゴミをあさっている少年少女がいるわけです。そこで子供を産んで育てたという女性が出てきます。ゴミの山から売れるものを探すのが生活になっている。現代日本人の感覚ではもうわからないですよね。

 

そのシーンの中で「このゴミが急になくなったらここで生活している人が困る」ということを考えるシーンがあるのですが、これって闇としか言いようがないですよね。大量生産、大量廃棄。これは明らかに悪なのですが、そこには雇用があって1人1人の生活があるわけで、本当に闇が深いというか。どうすりゃいいのと。

 

 

中里唯馬氏がミトゥンバという服の塊を購入して日本に帰ります。

そのゴミのような服を生地に戻してからドレスを作る、タイトルにある「燃えるドレスを紡いで」になるわけです。ミトゥンバから作られたドレスをパリコレに出すことでメッセージを発信する。

 

この流れの中で「天然繊維100%ならリサイクルは簡単なんです。でも化繊混紡になると難しい。一度混ぜたものをわけるのは難しいんです」というシーンがあって、斉藤さん。としてはここが一番刺さったかもしれません。化繊混紡より天然繊維の方がいい、それはもちろんそうですが、多少しょうがないよねっていう気持ちもあるわけで。

これは今でも変わっていません。それでも刺さるんですよね。変えるのが難しいから。

 

映像のインパクトって凄い。

 

映像の凄さってありますね。文字の凄さとは違うものがある。

中里唯馬氏がケニアの現状を見て言葉に詰まるシーンがあるんですよ。言葉が出てこない、っていうシーン。本当にリアルな部分。これってやっぱり映像の方がダイレクトに人に伝わると思うんですよね。

 

ゴミの山のシーンとかコンテナから出てくる大量の服とか、写真でみると非現実的な一種のアートのように見えるものが映像だとゴミの汚さが伝わる。

ゴミをあさる人の横でデッカイ鳥が一緒にゴミをあさっている。映像から匂いが伝わってきそうでした。

 

ファッション・リイマジンはサステナブルな服を作ることに主眼を置いていましたが、燃えるドレスを紡いでは服の最後に主眼を置いていました。

それぞれ伝わってくるものがありますが、その内容は全然違いましたね。

 

まとめ。

いかがだったでしょうか。

今回は映画「燃えるドレスを紡いで」を観てきたので感想を記事にしました。

本当に良い映画だったのでおすすめです。上映している映画館が少ない、しかも1日1上映とかだったりするのが本当に残念。もし観られるのであれば是非ご覧いただきたい映画でした。

 

本当に難しいし解決できる方法はないような気がしています。

とはいえマシにすることは出来ると思うので、少しずつでも変えていくしかないのでしょうね。

 

 

今回は以上です。ありがとうございました。

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