インボイス制度から見える、会社の空っぽ化 – 化粧品研究者こまっきーの語り部屋

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インボイス制度から見える、会社の空っぽ化 – 化粧品研究者こまっきーの語り部屋

昨年10月から始まったインボイス制度。3ヶ月ほど経った今、知り合いからインボイスの影響を聞いたので、紹介したいと思います。

ある大手企業では、インボイスによる会計の手間は全て外注だそうです。
「ははあ〜ん。」と思わず声が出てしまいました。
今までもなんとか助成金を出す度に、一部の職種に仕事が回るということは度々あったので、それを思い出したのです。

インボイスによる会計の手間は社内の経理課がするべきだと思いますが、その会社は外注で、社内の経理課は今まで通りの業務だそうです。
これには2つ言いたいことがあり、1つは社内でやれよってことで、もう1つはそういう流れで補助金出すの辞めようよってことです。
インボイス制度開始の際に、インボイス制度に向けた新しい会計処理の導入に国が補助金を出しています。すると会社は外注したほうが補助金もらえてコストが抑えられるので外注します。数年経って補助金が終わったときに社内でインボイス処理が出来ないので、ずっと外注頼りになります。こうやって社内でモノやコトを作らずにどんどん外注していった結果、会社は空っぽになっているのではないでしょうか。
作らない、倉庫を持たない、送らない、経理しない。
政府は会社がその様になって欲しいと思っているのでしょうか?

他にも会計関係のビジネスをする人が増えます。会計関係の広告も沢山出ます。事業再構築補助金のときも同じでしたが、いわゆる補助金ビジネスというやつで、事業再構築補助金のときはそのサポートをする仕事が随分流行ったものです。しかし、こういう仕事は補助金が終われば終わるもので、先が長くありません。人がどの仕事をするかは自由ですが、政府が目先だけのビジネスに国民を動かせるというのは、国を不安定にしていることに繋がらないのでしょうか?
ネット上で表面的な情報は簡単に情報収集出来る現在の人の役割は、長く携わったことによる深い知識と経験だと感じています。

またある企業では、今までは営業が1人1人自分で見積もりを作っていましたが、インボイス制度によって見積もり作成の手間が増えたので、見積作成担当課を作り、そこで全ての見積もり作成をするようになったそうです。すると、何にどれくらいの費用がかかるかが把握出来なくなったそうです。「ただ作られた見積もりを持っていく。何にどれくらいの費用がかかっているか分からない人が見積もりを持っていく。分からへんからその場で交渉が出来ひん。私ら要るんやろうか。」とその方は話していました。

インボイス制度導入の際は、物価が上がり、対応できない企業による倒産が増えて、経済が悪くなるという話でもちきりでした。実際その通りになっていると思います。

しかしそれ以外の現在バリバリ仕事をしている企業でも、経済とは違う、仕事の部分で変化が出ているようです。
会社は空っぽでいいんでしょうか。

化粧品研究者こまっきー

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