【薬剤師監修】話題の「ファスティングダイエット」効果&方法徹底解説①
一般的なダイエットは、つらい食事制限のイメージがありますが、ファスティングダイエットは、そういった従来のダイエットとは異なるものとして注目を集めています。
今回は、ファスティングダイエットの定義と効果を解説します。
「ファスティングダイエット」とは
しかし、長時間の断食ではなく、16時間のプチ断食を行います。
1日3回の食事を8時間以内に摂り、残りの16時間は何も食べずにすごします。
ファスティングダイエットの最大の特徴は、食事制限がないところです。
食事可能な8時間の間なら何を食べてもいいので、一般的なダイエットに比べ、自由な点が魅力です。
「ファスティングダイエット」がもたらす効果
デトックス効果
毒素や老廃物は、肌荒れやアレルギーなどの原因になることも。
食事をしない期間を設けることで、不要なものをからだの外に追い出しやすくなります。
腸内環境の改善
普段の食生活で、胃腸は常にオーバーワークになりがちです。
消化しきれない食べ物が腸内に残ってしまうと、悪玉菌のエサとなり、腸内環境が悪化してしまいます。
ファスティングダイエットを行うと、消化活動が行われないぶん、胃腸に余裕ができ、働きすぎている胃腸をいたわることができます。
美肌効果
肌荒れの原因のひとつは、乱れた食生活です。
スナック菓子や揚げ物のような脂っこいものや、カフェインや刺激物などが含まれる食品は、摂りすぎると肌荒れの原因になります。
乱れた食生活で負担がかかった胃腸を休息させ、腸内にたまった老廃物を排出することで、美肌効果も期待できます。
ダイエットには漢方薬の併用もおすすめ
漢方薬を服用して体質を改善することで、太りにくいからだをめざすことができます。
ダイエットに漢方薬を用いる場合、
「血流をよくして基礎代謝をアップさせる」
「余分についた脂肪の燃焼を促す」「脂肪の吸収を抑える」
「自律神経を整えてストレスによる過食を防ぐ」といった作用のあるものを選びましょう。
ダイエットに適した漢方薬をご紹介します。
<ダイエットにおすすめの漢方薬>
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
脂肪代謝を促しておなか周りの脂肪を分解・燃焼するほか、脂質の吸収を抑制して肥満症に働きかけます。
大柴胡湯(だいさいことう)
胸部(胆のう、膵臓、肝臓)の熱を取り除き、働きを整えることで脂質代謝を改善します。
医師や薬剤師などの漢方薬のプロにおまかせして、体質に適した漢方薬を選んでもらいましょう。
ファスティングダイエットで太りにくい体質をめざそう
実践方法については、次回の「ファスティングダイエット②」をご覧ください。
<この記事を書いた人>
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。
現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。