意外と難しい!?メンズファッションにおける「春らしさ」はどのように演出する? – トラッドマンに憧れて

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意外と難しい!?メンズファッションにおける「春らしさ」はどのように演出する? – トラッドマンに憧れて

各地で桜の開花予想が賑わい、いよいよ春本番。
 
服好きとして春の装いに心躍らされますが、同時に大人の男性が「春らしさ」を演出するのは結構難しいんじゃないかとも感じています。 
 
色々ご意見はあるかと思いますが、私が感じるメンズファッションにおける春の難しさ、それを踏まえた上での着こなしのポイントを述べていきますので、よろしければご覧ください。   
 
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なぜ春は難しいのか?
春らしさを演出するために
桜色もシャツなら気兼ねなく
手っ取り早いのは白パン
春だってリネン
万能グレーパンツは明るめを
足元は肌を見せて軽やかに
革靴はローファーが吉
主役は春夏兼用?

まとめ

 
なぜ春は難しいのか?

年々あやふやになってきていますが日本には四季があり、その季節に寄り添った装いをすることがファッションの醍醐味でもあります。
 
季節に寄り添った装い・・・夏と冬はそう難しくはないですよね。暑さと寒さを凌ぐ衣類本来の役割を果たせば自ずとそれっぽくなるはず。問題は春と秋。如何せんこの2つの季節は気温だけ見たらさほど変わりはないので、温度調節ベースだけで考えたら同じ服装になってしまいます。でもそうじゃないですよね。「春らしさ」「秋らしさ」というものは確かに存在します。
 
では「春らしさ」「秋らしさ」について改めて考えてみましょう。
 
まずは秋から。冬へと向かう秋には温かみのある色が好まれます。具体的にはブラウンやテラコッタ(レンガ色)あたりです。またカーキのようなくすんだ色味も秋を感じさせられますね。メンズの定番色ネイビーも秋なら暗めのトーンが無難でしょう。
 
これらに共通するのは落ち着いた雰囲気があるということ。そしてその特徴は大人の男性に求められる要素とも合致します。つまり「秋らしさ」と「大人の男性らしさ」は親和性が高く、普通に装えば秋の季節感から外れることはそうそうないのです。
 
一方で春はどうでしょう。色で例えるならばホワイトやペールトーンが真っ先に浮かびます。ビビッドなカラーリングもどちらかといえば春っぽい。ネイビーなら少しブルーに近い色味の方が合いますね。イメージとしては明るくて軽やか、そしてほんのりと可愛げのある感じです。
 
もう察しが付くかと思いますが、これらは一般的な大人の男性にとっては少し取り入れづらい要素です。女性や10代・20代の若い男性ならそうでもないのでしょうが、よほど意識しない限り私達世代はパステルカラーの服は手に取りませんよね。無理ではなくともちょっと難しいぞというのが普通の感覚だと思います。
 
なので天気予報の気温だけ見てコーデを組むと春でも秋っぽくなる男性が多いんじゃないでしょうか。まぁ、私のことなんですけどね。               
 
春らしさを演出するために
そんな私ですが、なんとか春らしさを演出してみようと努力はしています。意識せずただただ好きな服を着ていると季節感皆無になっちゃいますからね。ここではそのポイントをいくつかご紹介します。
 
桜色もシャツなら気兼ねなく

春=桜=ピンク 
 
この図式は私達日本人の遺伝子レベルで刻み込まれたイメージです。淡いピンクはまさに日本の春を代表する色味。とはいえピンクのジャケットやパンツなんて一般人には相当ハードルが高いはず。
 
でも唯一例外なのがシャツです。ビジネスシーンにおいてもホワイト、サックスに続く定番カラーと認識されているので、ピンクシャツは積極的に取り入れてどことなく春っぽさを出していきたいですね。
 
ここではスーツスタイルを例にしましたが、カジュアルでもピンクのシャツやカットソーは効果的です。    
 
手っ取り早いのは白パン

コーデ全体の中で表面積が最も大きいのはパンツだそうです。だとすればそのパンツで季節感を捉えるのが手っ取り早い。
 
以前逆説的に「秋冬こそ白パン」という内容の記事を書きましたが、やはり白パンといえば春夏が王道です。 
 
参考画像のように暗めのベージュブルゾンとこれまた暗めのネイビーニットポロという春にしてはやや重めの組み合わせですが、ホワイトデニムを投入することでどことなく軽やかで春らしさが感じられますね。
 
白パンは苦手という男性は多いんじゃないかと思いますが、ジャケットとも合わせやすく意外と汎用性は高いので1本持ってると本当に便利ですよ。大袈裟かもしれませんが、白パンさえ履いてれば他は何を持ってきてもとりあえず「春らしさ」の体を整えることができます。        
春だってリネン

リネンといえば夏を代表する素材ですが、春だってリネンですよ。ただ、リネンの素材感を全面に出しすぎるとトロピカルな雰囲気が強まり春を通り越して夏っぽくなるので、コーデの主役よりは脇を固めるくらいのポジションがちょうどいい。
 
一番使いやすいのはシャツですね。リネンシャツの上からウールやコットンのアウターを羽織ればバランス良く装うことができます。 
 
画像のコーデだとパンツまでリネンなのでちょっとアレですが、4月以降ならこんな感じも悪くないでしょう。  
 
万能グレーパンツは明るめを

パンツに迷ったらとりあえずグレーといわれる程に使い勝手の良い万能アイテムですが、ひとえにグレーといえどトーンが違えば印象も異なります。
 
やはり春なら明るめ(ミディアム~ライトグレー)が無難。理屈は白パンと同じですね。ダークグレーやチャコールがダメとまでは言いませんが、他を差し置いてまで選ぶものではないでしょう。 
 
足元は肌を見せて軽やかに

春の装いに大切な軽やかさや抜け感演出するために、三首(首・手首・足首)を見せることが有効であるというのはよく知られた話ですね。ただ、だからといって胸元まで大きく開いたシャツを着たり、むやみにジャケットごと腕まくりをしたりする着こなしをするつもりは当然ありません。(シャツはともかくジャケットのロールアップは・・・)
 
そこで三首の有効活用という意味で取り入れたいのは足首。くるぶし丈のソックスを履き足元の肌を露出させる手法は現在では一般化されているので比較的に採用しやすいのではないでしょうか。
 
ただ、その際のパンツの丈感はノークッションかハーフクッションが無難。極端なアンクル丈は軽やか以前に大人としての品格を損なうのでおすすめしません。
 
革靴はローファーが吉

季節を問わずスニーカーより革靴派という方、おおいに結構。私もそうですよ。でも紐靴は要注意ですね。色味や素材感に関わらずどうしても視覚的に重たくなってしまうので、他の要素で上手くバランスを取る必要があります。   
その点ローファーは良い。紐靴と比べるとボリュームが少ない物が多く、そもそもアッパーの表面積が小さいので革靴特有の重厚感は控えめですっきりと見えます。
 
好き嫌いは分かれそうですが、いわゆる素足履き風に履くことでより軽やかで春らしい足元を表現することもできます。言わずもがなガチの素足はNGなのでフットカバーは必須です。    
 
主役は春夏兼用?

もしかするとお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここまで紹介したポイントにはコーデの主役となりうるジャケットやブルゾンなどのアウター類には触れていません。もちろんそれには理由があります。
 
皆さんが実感することと思いますが、ここ最近の日本は春と秋が随分と短くなりました。その短い春と秋のためにそれぞれでしか使いづらいアウターを揃えるのはなかなか難しいということです。春っぽいシャツやパンツは夏に持ち越せますが、アウターの場合そうもいきませんからね。THE春なジャケットは春にしか活きません。(秋物は割と冬でも使い回せますが。)
 
そもそもアウター類は他のアイテムより高額になりがちなので、短い期間でしか活路を見いだせない物に手を出すのはあまり経済的ではありません。スペシャリスト的な一着も揃えておきたいというのが本音ではありますが、限られた予算と保管スペースでファッションを楽しんでいる身なので、ある程度優先順位を付けざるおえないのです。
 
というわけで提案としてアウターに関しては極端に春るっぽくも秋っぽくもない物を選び、シャツやパンツなどその他のアイテムとの合わせで季節感を捉える手法をおすすめしておきます。       
 
まとめ
春の装いには毎年悩まされるんですよね。本当に。(春生まれの癖に・・・) 
 
ご紹介した内容の1つ1つは全く大したことではありませんが、なんとなく春コーデに違和感を覚えていた方の参考になれば幸いです。
 
改めて季節に寄り添ったファッションを楽しみたいものですね。  
 
今回は以上です。
    

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