もしかしてドライアイ?症状や対処法について解説

もしかしてドライアイ?症状や対処法について解説

もしかしてドライアイ?症状や対処法について解説

ドライアイになると眼がゴロゴロして不快な症状に見舞われます。

その状態を放置すると、眼を傷つけて症状が悪化したり、見えづらくなったりするため早めに対処することが重要です。

今回は、ドライアイの症状や原因対処法についてあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

ドライアイとは

エクスクラメーションマーク
出典:Pixabay

ドライアイとは眼の表面の潤いが失われ、眼の乾きによる不快な症状に悩まされる状態です。

眼が乾燥した状態を放置して症状が悪化すると、角膜や結膜を傷つける恐れがあります。

そうなると、眼のゴロゴロした感覚が強くなったり、見えづらくなったりして、頭痛やめまい、肩こりなどの不調に悩まされることもあるのです。

ドライアイの原因

パソコン
出典:Unsplash

ここでは、ドライアイが起こる4つの原因について解説します。

空気の乾燥

空気が乾燥すると、眼の表面から涙が蒸発しやすくなります。

そのため、空気が乾燥しやすい冬場はとくにドライアイの症状が強くなるのです。

また、比較的湿度の高い夏場であっても、クーラーの効いた部屋にいると周囲が乾燥しやすいため、ドライアイになりやすいです。

パソコンやスマホの使用

パソコンやスマホを使用すると、瞬きの回数が減るため眼が乾いてドライアイになるといわれています。

とくにメディアに集中しているときは、画面を凝視して瞬きの回数が減るので注意が必要です。

アイメイクの方法

アイメイクの方法によっては、マイボーム腺が詰まってドライアイになる可能性があります。

マイボーム腺とは、涙に含まれる油分を分泌する器官で、まつ毛の生え際の近くにあります。

アイメイクの際に、アイシャドウをまつ毛に塗るとマイボーム腺を塞いでしまうことがあるのです。

マイボーム腺から分泌される油分には、眼の表面にある水分の蒸発を防ぐ働きがあります。

そのため、アイメイクでマイボーム腺を塞いでしまうと、ドライアイになるリスクが高くなります。

涙の分泌量の低下

ストレスを抱えたり、年齢を重ねたりすると、涙の分泌量が低下するといわれています。

また、涙に含まれる油分が少なくなるため、蒸発しやすくなるのです。

涙の分泌量と蒸発を防ぐ能力の低下により、ドライアイになりやすくなります。

ドライアイの予防法

加湿器
出典:Pixabay

ここからは、ドライアイの予防法について解説します。

室内の乾燥を防ぐ

室内で過ごす際は加湿器を使用して、湿度を適度に保ちましょう。

また、エアコンの風量や温度を調整したり、直接顔に当たらないように風向きを変えたりして、周囲の環境を整えることも大切です。

眼を休める

パソコンやスマホを使用する際は、眼を適度に休めてまぶたを閉じるようにしましょう。

意識的にまばたきをして、眼の乾燥を防ぐのも有効です。

視力に合わせたメガネやコンタクトレンズを装着すると、眼が疲れにくくなります。

アイメイクの方法に注意する

まつ毛の内側の赤い部分(粘膜)にまでアイシャドウを塗らないように、注意しましょう。

アイメイクの際に、まぶたの内側にアイシャドウを塗るとマイボーム腺を塞いでしまう可能性があります。

マイボーム腺から油分が分泌されづらくなり、眼が乾きやすくなります。

眼を温める

眼を温めると、マイボーム腺が開いて涙の油分が分泌されやすくなります。

眼の表面から水分が蒸発しにくくなるため、ドライアイの予防におすすめです。

また、眼の周りをマッサージすると、マイボーム腺の詰まりを予防する効果が期待できます。

ただし、眼が赤く充血している場合は温めずに冷やした方がいいことも。

眼が充血している場合は、まずは眼科医を受診することをおすすめします。

ドライアイには漢方薬もおすすめ

ハーブティー
出典:Unsplash

ドライアイを予防するためには、日ごろから眼が乾かないように気を付けることが大切です。

しかし、乾燥に注意するだけでは、なかなかドライアイが解消されないこともあるのです。

そのようなときは、漢方薬を利用するのもおすすめ。

ドライアイの改善を目指す場合は、
「眼に栄養を与える」
「水分の循環を整えて、眼に潤いを与える」
「自律神経を整え、ストレスによるドライアイを防ぐ」
といったはたらきを持つ漢方薬を選ぶといいでしょう。

<ドライアイにおすすめの漢方薬>

温清飲(うんせいいん)

充血を伴うドライアイに用いられることがある漢方薬です。
体力が中程度で肌がカサカサして色つやが悪く、のぼせやすい方に向いています。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

かすみ眼や疲れ眼に効果があり、眼の使い過ぎによるドライアイや眼精疲労で悩んでいる方におすすめの漢方薬です。
他の症状として、口渇や手足のほてり、頻尿などがある場合に向いています。

漢方薬は、体質との相性を考えて選ぶことが大切です。

医師や薬剤師などの漢方薬のプロにおまかせして、ご自身の体質に合った漢方薬を選んでもらいましょう。

適切なケアでドライアイを予防しよう

ドライアイを予防するためには、日ごろから眼の乾燥を防ぐように注意することが大切です。
室内の湿度を適度に保ったり、眼を休めたりして眼が乾かないようにするのもドライアイの予防につながります。
アイメイクの方法にも気を付けて、眼の健康を保ちましょう!

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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